断る勇気と断られる勇気 – アドラーが教える「他者の課題に踏み込まない勇気」

嫌われる勇気

アドラー心理学『嫌われる勇気』の中心には、
自分の課題」と「他者の課題」を分けるという考え方があります。

テレアポの現場でも、
断れない人・断られたくない人ほど、
他者の課題まで背負い込み、苦しくなっていきます。

ここでは、
“断る側の勇気” と “断られる側の勇気” について整理します。

第1章:詐欺まがい・不正営業のテレアポをどうするか

テレアポの現場では、ときどき
「これは正しい説明なのか?」
と疑問を持つ場面があります。

  • 誇大表現
  • 誘導的な話法
  • 法令ギリギリの案内
  • 不自然なスクリプト
  • “言いくるめ型” の営業

もしあなたがこうした職場に当たってしまった場合、
引き受けるか、断るかはあなた自身の課題 です。

アドラー心理学では、
「その行動を選んだ結果の世界を生きるのは自分」とされます。

つまり、
✔ 引き受ければ、同じ構造に加担することにな
✔ 断ることは、自分の人生に責任を持つこと

ここで必要なのが “嫌われる勇気” です。

他者の期待、職場内の同調圧力、
「せっかく教えてもらった」という遠慮…。

それらはすべて「他者の課題」。

あなた自身の価値観に反する仕事を引き受けないことは、
強さであり、誠実さです。

第2章:断られる勇気 ― テレアポのマインドセットの基

テレアポの本質は、
「断られるのが当たり前」という点にあります。

にもかかわらず、多くの人が
1件の断りで気持ちが沈み、
自信を大きく揺らしてしまいます。

ここで必要なのは、
断られる勇気 です。

アドラー心理学で言えば、

他者があなたをどう評価するかは「他者の課題」。

テレアポもまったく同じで、

✔ 相手が断る理由は相手の都合
(予算・タイミング・価値観・必要性)
✔ あなた自身の価値とは関係がない
✔ 断りはあなたの検証材料でしかない

断られた時に自分を否定しないこと。
そのためには、自分の呼吸・声・テンポを整え、
「軸」を崩さずに受け止めることが重要になります。

第3章:今回初めて話す「断りを検証材料にする」という考え方

今回、はじめて明確に言語化します。

断られた一件は、改善の宝の山である。
一件の断りを気にせず、すべて検証材料とせよ。

断りの裏側には多くの情報が隠れています。

たとえば、

  • 話し始めの温度が高すぎた
  • 間の取り方がズレた
  • ニーズ把握が浅かった
  • 言葉より“空気”を聴けていなかった
  • スクリプトが硬かった
  • お客様が忙しい時間だった(タイミングの問題だっただけ)

最後の「忙しい時間」は見落とされがちですが、
これは完全に 相手側の課題 です。

あなたの責任ではありません。

大切なのは、
断られるたびに傷つくことではなく、
整えた状態で検証し、次に活かす姿勢 です。

断られた件数だけ、
改善のヒントが増えていきます。

まとめ:断る勇気と断られる勇気があなたを整える

  • 詐欺まがいの職場を断る勇気
  • テレアポで断られる勇気
  • 他者の課題を背負わない勇気

アドラー心理学の本質は、
“境界線を整えること”。

それはあなたが常に発信している
「整える力」そのもの です。

断る側と断られる側、
どちらの勇気もあなたの人生と働き方を
しなやかに整えていきます。

テレアポアーティスト(テレアポ改善コンサルタント) 咲田哲良(さきたあきら)
咲田メソッド、鋭意作成中です。準備が整い次第お知らせいたします。


📩 取材・講演・出演のご依頼・お問い合わせ

内容を確認のうえ、ご連絡いたします。※営業・勧誘目的のご連絡はご遠慮ください。

▶︎ 法人の方はこちら

▶︎ 個人の方はこちら


著者: テレアポアーティスト(テレアポ改善コンサルタント) 咲田哲良(さきたあきら)
営業と教育を「整える力」で再構築する活動を展開中。
SNSでも最新の気づきを発信しています: XnoteLinkedIn


著者プロフィール: テレアポアーティスト(テレアポ改善コンサルタント)咲田哲良のプロフィールはこちら

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人



咲田 哲良
テレアポアーティスト電話応対・営業教育の実践研究者


「テレアポをアートの域まで高めたい」という信念のもと、
取れる人のコツを構造的に整理し、現場で実践できる形で発信しています。


📩 お問い合わせ・無料相談:
個人の方はこちら
法人の方はこちら

コメント

コメントする

目次