「声は、整えることで届く。」 – Communication Design Pt.1

咲田哲良の教育シリーズ

声は、整えることで届く。
Pt.1

第1章 話す前に、整える

私は30年間、お客様の声を電話の向こうで受け止めてきました。
その中でわかったのは、「話す力」では人は動かないということでした。
人を動かすのは、“整える力”です。

すべての対話は、“話す”よりも前に始まっています。
多くの方が「話す力」を磨こうとしますが、成果を出す方ほど、まずお客様が聞ける状態を整えています。

整えるとは、空気を調えることです。
初回の挨拶にはじまり、お客様の呼吸、環境、目的を揃えてから言葉を置く。
この30秒の準備が、3分の会話を変えます。

話すとは、届けること。
整えるとは、届く準備をすること。
成果は、その順番で決まります。

第2章 沈黙を整える

沈黙を怖がる人ほど、会話を壊してしまいます。
しかし、沈黙は拒絶ではありません。
お客様が考えている「思考の時間」です。

沈黙を整えるとは、待つ空気を保つことです。
3秒の静けさが、信頼を生みます。
お客様が考えている時間を尊重できる人が、プロです。

この「待つ力」は、呼吸と体の中心を整えることから始まります。
息を下腹(丹田)に落とし、第2チャクラを意識する。
そこに“我慢”ではなく“静けさ”が生まれます。

さらに、第3チャクラ(みぞおちの中心)を安定させると、
声がぶれず、お客様の呼吸と自然に調和していきます。
沈黙を怖がらず、内を整える。
それが、お客様に届く声の姿勢です。

第3章 観察を整える

成果を出す人は、観察が上手です。
お客様の表情、声色、テンポを見て、言葉を微調整しています。

観察とは、判断ではなく記録。
目の前の反応を「構造」として捉え、焦点の幅を整える。
お客様全体を観て、自分を俯瞰する。
それが“観る力”を育てる基本です。

観察を整えるとは、目の前の一言に反応するのではなく、
お客様が使う言葉の温度を感じ取ることです。
声の強さ、沈黙の長さ、そのすべてに意味があります。

“観る力”が磨かれたとき、言葉の無駄は消え、
会話が呼吸のように自然になります。

―― 第二回「沈黙を整える」に続きます。

※次回は「沈黙が信頼を生む理由」についてお届けいたします。

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